1992 diary

日常 夜の街 詩 俳句 

故郷

故郷へ帰ると勇気がでるのは、

少年時代の俺に会うからだ。

サッカーをしてた公園で俺に会う。

古いアルバムで俺に会う。

夢に満ちていた俺。

両親に愛されていた俺。

友達に囲まれていた俺。

そいつらが俺に聞いてくる。

あんたは今、輝いているの?

俺は苦笑いで答える。

まあまあ、な。

でもまだ途中だ。もっと輝ける。

戦うからよ。

見ててくれよな。

心配しないでくれよな。

また会いにくるよ。

またな。