1992 diary

日常 夜の街 詩 俳句 

見つかった電話番号

5年前に仲違いしたヤツがいた。

大学時代の親しい友人だったが、

その後は一切連絡もしていない。

たまに思い出して気にはなっていた。

あのメンヘラ野郎は生きてるのかと。

だが連絡先も無くしていたし

もう会う事はないのかと思っていた。


今日屋根裏部屋の古本を整理していたら

ふとヤツの電話番号が出てきた。

荷物を郵送してもらった事があり、

何故かその時の発送伝票が紛れていたのだ。住所とともに携帯番号が書いてあった。


そういや二ヶ月程前にもう一つ似たような事があった。

ヤツと仲違い直前に一緒にとあるバーに行った。その時に店で居合わせた変わった雰囲気の女の子がいた。飲み終わった後にヤツの家でその子について話した事を覚えている。


あの時のその子が歌舞伎町のバーにいたのだ。その店でバーテンをやっていた。すぐには気付かなかったが、どっかで会ったようなモヤモヤ感があり、やがて思い出した。

同時にヤツの事を思い出した。

思わずヤツにメールしかけたがアドレスは消えていた。

過去に未練は無いがなぜか酒は沁みた。


今日、電話番号が見つかった。