1992 diary

日常 夜の街 詩 俳句 

2020-03-18から1日間の記事一覧

故郷

故郷へ帰ると勇気がでるのは、少年時代の俺に会うからだ。サッカーをしてた公園で俺に会う。古いアルバムで俺に会う。夢に満ちていた俺。両親に愛されていた俺。友達に囲まれていた俺。そいつらが俺に聞いてくる。あんたは今、輝いているの?俺は苦笑いで答…

真夜中のタクシー

真夜中のタクシーはいいぜ。新宿で飲んでたら六本木が恋しくなった。終電はとっくにない。タクシーを止めて行き先を告げる。酔いどれでウィンドウ越しに眺める深夜の街が美しい。タクシーは街から街へと走り抜ける。夜の光が流れてゆく。心が溶けてゆく。ラ…